SEC分析用HPLCシステム 2(2)

SEC分析用HPLCシステムの特⾧カラムオーブンはペルチェ加熱・冷却制御によるブロック方式のプレヒート機能を採用しています。温度安定性を維持しつつ、ピーク拡散を最小限に抑えることを可能にしました。また、オーブン内寸幅は375mmです。300mmカラムを3本まで収納可能です。プレヒート部SEC分析では、測定対象の溶出時間が少しでもずれると、結果が大きく変わります。ChromasterSEC分析用HPLCシステムは、日立独自の技術で保持時間不良の一因である脈流を低減しています。また、直列のダブルプランジャー方式を採用しているので、気泡が発生した場合でも速やかに排出できる構造になっています。オプションとして、オートパージバルブや６連脱気装置も装着可能です。SEC分析とはサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、化合物の分子の大きさの違いによって分離を行うクロマトグラフィーを指します。主に、ポリマーなどの高分子材料の分子量分布および平均分子量の測定のために用いられます。高分子材料等の物性評価において、SECは重要なツールとなっています。高分子充填剤の周囲を通り抜け、早く溶出される。低分子充填剤内部まで入り込るため通過に時間がかかり、遅く溶出される。■送液安定性を支える技術試料大きさは分子量の大小を示す。溶出時間細孔(ポア)低分子高分子■プレヒート機能と効率的な温度制御5310カラムオーブン