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14計量システムを構築するにあたり、先ずはじめに重要になるのは使用するロードセルの選定です。参考例としてタンク内容物を計量する装置である「ホッパースケール」で紹介いたします。ロードセルの形状による選定 下に3つ「ホッパースケール」がありますが、左から「引張型ロードセル」を使用した例、「圧縮型ロードセル」を使用した例、「ビーム型ロードセル」を使用した例です。「引張型ロードセル」は構造がシンプル、「圧縮型ロードセル」や「ビーム型ロードセル」は計量システムの高さを抑えられたり、タンクの上部の空間が使えるため、下図【圧縮用(ビーム型)】のように更に別の計量装置を組込むことが出来ます。以上の様に設置条件により、どの形状が適しているかを考慮して選定してください。定格容量の選定における計算式は以下の様になっています。定格容量の選定(ロードセル4個を使用する場合) ロードセルの形状の選定が終わりましたら、次に定格容量の選定を行います。計算例として、圧縮型ロードセルを使用した場合で紹介いたします。下図の計量物の質量であるひょう量が8t、タンクの質量が3t、合計11tの重さをロードセル4個で支持する場合で考えてみます。LN(f1f2f3W1W2)>×××+L:今回求めるロードセルの定格容量N:使用するロードセルの数W1:計量物の最大質量(ひょう量)W2:風袋で装置のタンク部分などの質量f1:動係数(計量物を投入する際、落下などの衝撃により投入された質量以上の荷重が掛かることを考慮する係数)f2:偏心係数(計量物がタンク内で偏って投入されることにより、特定のロードセルに荷重が集中することを考慮する係数)f3:アンバランス係数(装置を支持する際、3点支持では安定しますが、4点以上の支持の場合、不均等になることを考慮する係数) N≦3の時は1.0 N≧4の時は1.2天井弁(ゲート)タンク床床床床床床弁(ゲート)弁(ゲート)弁(ゲート)弁(ゲート)弁(ゲート)弁(ゲート)タンク配合タンク●引張用●圧縮用●圧縮用(ビーム型)床床床弁(ゲート)使用するロードセル:4個ひょう量(計量物の質量):8t風袋(ホッパーの質量):3tタンク代表的なロードセルの選び方
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15定格容量の選定(ロードセル3個を使用する場合)では次に引張型のロードセルを使用する場合の定格容量の選定について紹介いたします。右図(右)の計量物の質量であるひょう量が11t、タンクの質量が8t、合計19tの重さをロードセル3個で支持する場合を考えてみます。では、上の計算式に代入して計算してみます。 以上を代入すると 4.824tと言う結果になるため、ロードセルの定格容量は5tを選定致します。5tのロードセルを4本使用が望ましいことになります。8.920tと言う結果になるためロードセルの定格容量は10tを選定致します。10tのロードセルを3本使用が望ましいことになります。では、計算式に代入して計算してみます。 以上を代入するとL()>××=≒×+L:使用するロードセルの定格容量N:使用するロードセルの数=3個W1:計量する最大の質量(ひょう量)=11tW2:風袋(ホッパー)の質量=8tf1:動係数 通常1.3f2:偏芯係数 通常1.2f3:アンバランス係数 N≦3の時はf3=1.0L()>××=≒×+L:使用するロードセルの定格容量N:使用するロードセルの数=4個W1:計量する最大の質量(ひょう量)=8tW2:風袋(ホッパー)の質量=3tf1:動係数 通常1.3f2:偏芯係数 通常1.2f3:アンバランス係数 N≧4の時はf3=1.2天井弁(ゲート)タンク床床床弁(ゲート)タンク天井弁(ゲート)使用するロードセル:3個ひょう量(計量物の質量):11t風袋(ホッパーの質量):8tタンク
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