SIBATA総合カタログ 2900号 126-127(128-129)

■ポアサイズ（細孔）当社のガラスフィルターは、その孔径によって6段階に分けています。下記の細孔仕様表は、それらの範囲を示すと共に、それぞれの細孔による主な応用分野をあげています。のガラスろ過器は、ISO4793規格に準拠※したポアサイズのフィルター板を使用しています。基本的には品質、形状とも従来品と変わりません。 粒径図 ○はガラス呼称ISO4793ポアサイズμm応用分野の例767-1P250160−250気体の分散低い圧力で液体中への気体の分散とくに粗大な沈殿物のろ過767-2P160100−160粗いろ過、粗大沈殿物のろ過、液体中への気体の分散、液体の分散、気体の粗いろ過、粗大粒状物の抽出操作、ゼラチン状沈殿物の遊離ろ層基質767-3P10040−100予備精製ろ過結晶性沈殿物に対する予備ろ過水銀のろ過767-4P4016− 40分析用ろ過、中程度の微細沈殿物の分析作業微細沈殿物の予備作業繊維化学におけるろ過、精密ガスろ過微細粒状物質の抽出作業767-5P1610− 16精密ろ過分析かなり細かい沈殿物（例：BaSO4、Cu2+）の分析操作、特に微細な沈殿物の予備操作水銀の逆止弁および閉止弁767-6P5.5※4−  5.5超微細沈殿のろ過※P5.5は、ISO4793規格ではありません。■細孔仕様表のガラスろ過器はISO4793規格に準拠※■ガラスろ過板　呼称※P5.5は、ISO4793規格ではありません。※JIS呼称とは、JISR3503に掲載の細孔記号です。当社呼称P250P160P100P40P16P5.5※ポアサイズμm160〜250100〜16040〜10016〜4010〜164〜5.5当社旧呼称1233.545ポアサイズμm150〜250100〜16040〜10016〜4010〜164〜5.5JIS呼称※−1234ポアサイズμm−100〜12040〜5020〜305〜10■ガラスろ過器の呼称ポアサイズ記号（100∼160μm）形状旧呼称ポアサイズ記号（100∼160μm）形状新呼称ポアサイズ記号形状製品表示■ガラスろ過器の取扱方法１）ガラスろ過器は吸引ろ過などで圧力を加える場合は、最大0.1MPa（1㎏/㎝2）以下でご使用ください。急激な応力変化があると、破損する恐れがあります。２）フィルター板が湿潤状態で冷たいときに、急激な温度変化を与えると、蒸気の発生にともなって局部的に圧力の影響を受けて破損することがあります。（通常110℃以内）ろ過物質の温度が急激に変化したり、ポアサイズの小さいものやフィルター径の大きいものを扱う場合はとくに注意が必要です。３）新しいフィルターを使用するときは、前処理として、付着している不純物やガラス粉末を除去するため、熱塩酸で洗浄します。その後純水などですすいでください。4）洗浄の時にフィルターの裏側から水を通しますと、比較的付着物の除去が楽にできますが、水道の水圧をそのまま加えますと破損することがありますのでご注意ください。■各種物質の洗浄汚染物質洗　浄　剤硫酸バリウム熱濃硫酸（100℃）塩化銀熱濃アンモニア水赤色酸化銅熱塩酸と塩素酸カリ水銀残滓熱濃硝酸硫化水銀熱王水卵白熱アンモニア水、または熱塩酸グリース、油四塩化炭素他の有機物熱濃硫酸に硝酸、または硝酸ソーダ、重クロム酸カリを添加したもの獣炭濃硫酸の５容に濃硝酸の１容を加えた混合液を注意して約200℃に加熱したもの※高濃度のフッ化水素酸、苛性ソーダ、熱リン酸での洗浄は避けてください。フィルターが腐食したり細孔が変形したり、強度が低下します。126No.2900/2022-20231ガラス器具／体積計理化学用ガラスビーカー・フラスコセパラブル試験管・沈殿管びん培養容器体積計についてピペットメスシリンダー・メスフラスコビュレット分注器一覧ハンディピペット卓上型分注器粘度計ろ過器メンブレンフィルターデシケーター分液ロートカラム公定分析冷却器分留管トラップ受器連結管栓加工用ガラス実験用補助器具