SIBATA総合カタログ 2900号 32-33(34-35)

1．SPCジョイントは無色透明ですSPCを使って組立てた装置はジョイント部を含めて透明です。そのため、すべての化学変化および物理変化はジョイント部分も内部をはっきり観察することができます。特に内部の温度計目盛やその他の補助器具を監視するのに便利です。2．SPCジョイントは接続部のセメント化が少なく、耐アルカリ性に富んでいますジョイントのセメント化は主にアルカリ溶液の浸入によって起りますが、SPCの場合はジョイント面が綿密に仕上げられていますからシール性が高く、そのため溶液がジョイント面へ浸入する危険はほとんどありません。即ち、すり合わせジョイントより耐アルカリ性に優れているといえます。3．SPCジョイントは汚れがつきにくく、洗浄が容易ですジョイント面が緻密なため、粗い面に比べて汚れがつきにくく、汚れは簡単に洗い落すことができます。前回のサンプルが表面に残り難い構造となっています。4．ノングリスで使用可能ですSPCジョイントはグリスをぬらずに使用できますので、その塗布作業がはぶけます。したがって準備が簡単で非常に能率的です。5．SPCジョイントは耐クリープ性が大きいジョイント面に凹凸があると、その間に毛管作用が働き、そこで蒸気が凝縮したり、クリープの傾向が大きくなります。しかしSPCジョイント面の仕上りは、すり合わせジョイントに比べ平滑ですので、これらの傾向は減少します。6．SPCジョイントはすり合わせジョイントよりも機械的に強いすり合わせジョイントは砂でグラインドしていますから、微小のキズがもとで破損する率も高くなりますが、SPCジョイントは独特な製法により成形していますので、すり合わせジョイントよりも機械的な強度が大きくなっています。透明すり合わせジョイントは、SPCジョイントとは異なるものです。7．SPCジョイントは真円度が高いのでテーパーの長さが短くてすみますすり合わせジョイントではその製作方法から高度の真円度を得ることは困難であり、さらに研磨剤を使用しているために表面が粗いので接続面が長くなければなりません。しかし、SPCジョイントは真円度が高く、表面が緻密ですから、接続面の長さが短くてすみます。このため取りはずしがスムーズにできます。SPCジョイント電子顕微鏡（倍率：1000倍）透明すり合わせジョイント0.01μm/0.33㎝20μm/0.33㎝共通すり合わせジョイント1.00μm/0.33㎝200μm/0.33㎝特徴表面粗さ計による表面状態（SPC）0.01μm/0.33㎝20μm/0.33㎝33No.2900/2022-20231ガラス器具／体積計理化学用ガラスビーカー・フラスコセパラブル試験管・沈殿管びん培養容器体積計についてピペットメスシリンダー・メスフラスコビュレット分注器一覧ハンディピペット卓上型分注器粘度計ろ過器メンブレンフィルターデシケーター分液ロートカラム公定分析冷却器分留管トラップ受器連結管栓加工用ガラス実験用補助器具