SIBATA総合カタログ 2900号 30-31(32-33)

概要

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 DURANⓇ(ほうけい酸ガラス-1)についてドイツのDURANⓇは、ほうけい酸ガラス(ISO3585による通称ほうけい酸ガラス3.3)を代表するものです。DURANⓇは2、3の例外を除けば、化学的に安定ですぐれた耐食性を示します。その平滑な小孔のない表面は沈着物やスケールの付着を防ぎ、またその透明性によってプロセスの連続的な観察もできます。線熱膨張係数は非常に小さいので、耐熱性にすぐれています。(α=3.3×10−6/K)このような特徴からDURANⓇは化学工業、製薬工業などの実験室から生産工場に至るまで使用され、世界的に評価されています。フッ酸、濃リン酸および強アルカリ溶液はガラス表面を侵しますが、DURANⓇは、水、酸、塩の水溶液および有機物に対して強く、ほとんどの金属および、他の材質よりすぐれています。 ハリオガラス(ほうけい酸ガラス-1)について「ハリオ-32」ガラスは永年にわたって、株式会社ハリオ研究所が研究を重ねて完成した低膨張係数のほうけい酸耐熱ガラスです。JISR3503で規定されたほうけい酸ガラス-1の規格で、化学的耐久性および物理的特性にすぐれ、理化学素材として卓越したガラスで、ドイツDURAN,WHEATONandKIMBLE(DWKLifeSciencesInc.:旧DURANGroup)のDURAN®や、米国CORNING社のPYREX®GLASSと完全溶着が可能です。「ハリオ-32」ガラスには、鉛、亜鉛、カドミウムなどの重金属はもちろん、ガラス成形時に生じる泡を防ぐ泡切り剤として、一般に常用されている亜砒酸やアンチモンなどはいっさい含まれず、重要な化学分析に安心してご使用いただけるガラスです。 DUROBAXⓇ(ほうけい酸ガラス-2)ガラスについて体積計に用いるガラスは、分相性のないものでなければなりません。一般的なビュレットやメスピペット、ホールピペット類は、ToDeliver(出用)製品として用いられますが、一番大切なことは排出時の液切れです。この液切れは、ほうけい酸ガラスよりも、並質ガラスがよいといわれていますが、並質ガラスでは耐ヒートショックや耐薬品にとぼしくアルカリ溶出量も多いことから、ガラス体積計用としては不向きです。当社のガラス体積計はDUROBAXⓇ素材を用いて製造しています。DUROBAXⓇは化学的安定性にすぐれた、液切れのよいガラス体積計専用の素材です。30No.2900/2022-20231ガラス器具/体積計理化学用ガラスビーカー・フラスコセパラブル試験管・沈殿管びん培養容器体積計についてピペットメスシリンダー・メスフラスコビュレット分注器一覧ハンディピペット卓上型分注器粘度計ろ過器メンブレンフィルターデシケーター分液ロートカラム公定分析冷却器分留管トラップ受器連結管栓加工用ガラス実験用補助器具
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・軟化点直径0.55〜0.75㎜、長さ23.5㎝の均一なグラスファイバーの上部10㎝を5℃/minの割合で加熱したとき、ガラスが自重により‌1㎜‌/‌minの割合で伸びるときの温度です。・徐冷点徐冷温度域の最高点の温度です。この温度ではガラス内部の歪みは実質的に15分間でなくなります。・転移点ガラスを4℃/minの割合で加熱したとき、膨張係数が急激に大きくなり始めるときの温度です。・歪点ガラス内部の歪みが4時間以内に消える温度で、いわゆる徐冷温度域の最低点です。・作業点ガスバーナーで、高温加工を行うのに適した軟性を示す温度です。このときの粘度は104Poiseです。DURAN®ハリオガラスDUROBAX®一般硬質ガラス膨張係数3.3×10−6/K(20~300℃)ISO799132×10-7/℃4.9×10−6/K(20~300℃)ISO799146×10-7/℃転移点525℃530℃565℃ー軟化点825℃820℃785℃780℃徐冷点560℃560℃565℃520℃作業点1260℃1240℃1165℃1240℃歪点ー520℃ー500℃比重2.23g/㎝3(25℃)2.23g/㎝32.34g/㎝3(25℃)2.20g/㎝3比熱ー0.20cal/g・℃(20〜100℃)ーー熱伝導度1.2Wm-1・K-1(90℃)0.0026cal/㎝・sec・℃(常温で)1.2Wm-1・K-1(90℃)ー耐アルカリA2(ISO695)0.075mL/g※(JISR3503準拠)A2(ISO695)ー短期最高許容使用温度500℃500℃ーー弾性率(ヤング率)63103N/㎜-2ー73103N/㎜-2ーポアソン比0.2ー0.2ー※アルカリ溶出量(ガラス自体から溶出するアルカリ量を、ガラス試料1g当たりの0.005mol/L硫酸の消費mL数で表わしたもの)■特性比較表DURAN®ハリオガラスDUROBAX®二酸化ケイ素(SiO2)81%81%75%酸化ホウ素(B2O3)13%13%10.5%酸化ナトリウム・カリウム(Na2O+K2O)4%4%ー酸化ナトリウム(Na2O)ーー7%酸化アルミニウム(Al2O3)2%2%5%酸化バリウム(BaO)ーー<<1%酸化カルシウム(CaO)ーー1.5%■温度変化耐久性(ヒートショック・サーマルショック耐久性)温度変化耐久性とは、熱い試料と冷たい水(室温)との温度衝撃で、試料の半数にひびが入ったときの温度差です。ガラス管、キャピラリーおよびガラスロッドの温度変化耐久性はガラスの肉厚、形状、表面特性、弾性および両端処理によって影響されます。ガラスを不均等または急速に加熱したり冷却したりすると、付加される熱応力のために割れてしまいます。120℃以上の温度差を超えないように注意が必要です。さらにガラスが厚い場合、許容温度差は一段と小さくなります。■ガラス体積計用素材としてみた場合 液切れ 耐薬品性 アルカリ溶出 耐熱性 加工性 DUROBAXⓇ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ほうけい酸ガラス-1 △ ◎ ◎ ◎ ○ 並質ガラス ◎ △ × × △◎きわめてよい ○よい △やや劣る ×劣る■DURAN®/DUROBAX®の化学的耐久性耐水性クラス(ISO719)耐酸性クラス(DIN12116)耐アルカリ性クラス(ISO695)HGB1クラスS1クラスA2■組成31No.2900/2022-20231ガラス器具/体積計理化学用ガラスビーカー・フラスコセパラブル試験管・沈殿管びん培養容器体積計についてピペットメスシリンダー・メスフラスコビュレット分注器一覧ハンディピペット卓上型分注器粘度計ろ過器メンブレンフィルターデシケーター分液ロートカラム公定分析冷却器分留管トラップ受器連結管栓加工用ガラス実験用補助器具

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