Falcon 細胞培養&細胞生物学製品 総合カタログ 92-93(94-95)

概要

  1. 細胞外基質(Extracellular Matrices)
  1. 92
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92CorningLifeScienceswww.corning.com/jp/lifesciences細胞外基質Corning®Matrigel®Matrixw 様々なタイプの細胞の分化を促進します。w ゲル化して基底膜の立体モデルをつくります。w ヌードマウスでのヒト癌細胞の増殖を促進します。w 癌細胞の浸潤性を評価できるモデルを作ります。マトリゲル基底膜マトリックスは細胞外マトリックスタンパク質に富むEngelbreth-Holm-Swarm(EHS)マウス肉腫から抽出した可溶性基底膜調製品です。主成分は、ラミニン、コラーゲンIV、エンタクチン、およびへパラン硫酸プロテオグリカン1です。これにはTGF-β、線維芽細胞増殖因子、組織プラスミノーゲン活性化因子2、EHS腫瘍に自然に生産される他の増殖因子も含みます。マトリゲル基底膜マトリックスは室温において重合して哺乳類の細胞基底膜と似た生物活性のあるマトリックスとなります。マトリゲル基底膜マトリックスは、正常および形質転換された足場依存性上皮細胞や他の細胞タイプの接着と分化に有効です。たとえば、ニューロン、肝細胞、セルトリ細胞、乳腺上皮細胞、黒色腫細胞、血管内皮細胞、甲状腺細胞および毛嚢細胞などです。3-6マトリゲル基底膜マトリックスはマウス乳腺上皮細胞のカゼイン遺伝子発現に影響を与えます。invivoの末梢神経の再生9を支持し、ウシ輸卵管上皮細胞の分化を促進します。10グロースファクターリデュースト(GFR)製品は、上記のような用途でも、より明確に規定された基底膜調製品が必要な場合にマトリゲル基底膜マトリックスの代替品として有用です。GFR製品は、骨細胞における細管細胞突起の形成11に必要なシグナル研究、初代マウス腎臓細胞12の細管形成における増殖因子の役割解明、初代マウス乳腺上皮細胞13の遺伝子発現の研究に使用されています。フェノールレッドを含まない製品は色の検出(すなわち蛍光)が必要なアッセイに適しています。マトリゲル基底膜マトリックスには高濃度タイプもありマウスの皮下に注入してinvivoでの血管新生を調べるマトリゲルプラグアッセイ(MatrigelPlugAssay)に使用されます。14-18同様の手法はヒト癌細胞の移植研究にも用いられ、前立腺、乳、肺小細胞、大腸癌、アデノカルシノーマ、メラノーマおよびリンパ芽球性白血病細胞などでの使用報告があります。19-24マトリゲル基底膜マトリックスヒトES細胞用は、STEMCELLTechnologiesのmTeSR™1を用いて培養確認済みの基質です。ヒトES/iPS細胞のフィーダーフリー培養に重要な再現性と安定性を提供します。マトリゲル基底膜マトリックスオルガノイド形成用は、オルガノイド培養に最適な可溶性基底膜調製品です。マウスならびにヒトの健常および疾患細胞由来オルガノイドの増殖と分化をサポートすることを確認しています。マトリゲル基底膜マトリックスとGFRマトリゲル基底膜マトリックスの細胞外基質組成基底膜マトリゲルマトリゲルにおけるGFRマトリゲルにおける成分組成比率組成比率ラミニン56%61%コラーゲンIV31%30%エンタクチン8%7%マトリゲル基底膜マトリックスとGFRマトリゲル基底膜マトリックスにある増殖因子(GF)の量増殖因子マトリゲルマトリゲルGFRマトリゲルにおけるにおけるにおけるGF濃度の範囲平均GF濃度標準的GF濃度IGF-111-24ng/mL15.6ng/mL5ng/mLTGF-b1.7-4.7ng/mL2.3ng/mL1.7ng/mLEGF0.5-1.3ng/mL0.7ng/mL<0.5ng/mLPDGF5-48pg/mL12pg/mL<5pg/mLbFGF<0.1pg/mLn.d.*n.d.*NGF<0.2ng/mLn.d.*<0.2ng/mLVEGF5.0to7.5ng/mLn.d.*1.0to1.5ng/mL*n.d.未確定GFRマトリゲル基底膜マトリックス上に培養されたヒト顎下腺(HSG)細胞は分化して24時間以内に腺房構造を形成します。腺房は72時間時点でH/Eで染色しています。また間接的免疫蛍光染色法により、HSG細胞腺房中の唾液腺に特異的なシステインタンパク質分解酵素抑制剤、シスタチンがあることが明らかになりました(データは示されていません)。(写真提供はHyndaKleinman博士)
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93CorningLifeScienceswww.corning.com/jp/lifesciences細胞外基質品質管理w 37℃で速やかにゲル化し、ゲルは培地中で12日間維持する能力を検査済みw ニワトリ後根神経節細胞の軸索成長の促進能力を試験w 細菌、真菌、マイコプラズマについて陰性を確認w エンドトキシン試験(LALアッセイ)由来Engelbreth-Holm-Swarmマウス腫瘍使用法薄い層(0.5mm)または厚い層(1.0mm)に細胞を培養する場合は、マトリゲル基底膜マトリックスは希釈しないで使用できます。無血清培地で希釈でき、薄い層としてコーティングすることもできます。コーティングの濃度は細胞のタイプと用途に応じて異なります。保存と安定性-20℃で凍結保存。凍結融解を繰り返さないでください。霜取装置付き冷凍庫に保存しないでください。参考文献1.KleinmanHK,etal.Biochem.21:6188(1982).2.McGuirePGandSeedsNW,J.Cell.Biochem40:215(1989).3.KleinmanHK,etal.Biochem.25:312(1986).4.HadleyMA,etal.J.Cell.Biol.101:1511(1985).5.Kubota,etal.J.CellBiol.107:1589(1988).6.McGuireandOrkin,BioTechniques5/6:456(1987)7.7.LiML,etal.ProcNat.Acad.Sci.USA84:136(1987).8.BarcellofMH,etal.Development105:223(1989).9.MadisonR,etal.Exp.Neurology88:767(1985).10.JoshiMS,J.Exp.Zool260(2):229(1991).11.VukicevicS,etal.Exp.CellRes.202:1(1992).12.TaubM,etal.PNAS87:4002(1990)13.StreuliCH,etal.J.Cell.Bio.115:1383(1991).14.SengerDR,etal.PNAS94:13612(1997).15.KibbeyMC,etal.J.Natl.Canc.Inst.84:1633(1992).16.Janowska-WieczorekA,etal.Leukemia16:1160(2002).17.RiccioniT,etal.GeneTherapy5:747(1998).18.BandyopadhyayA,etal.Oncogene21:3541(2002).19.PretlowTG,etal.CancerRes.51:3841(1991).20.NoelA,etal.Biochem.Pharmacol.43:1263(1992).21.MehtaRR,etal.BreastCancerRes.andTreatment25:65(1993).22.FridmanR,etal.J.NationalCancerInst.83:769(1991).23.Sterling-LevisK,etal.CancerRes.53:12221(1993).24.NoelA,etal.AnticancerRes.15:1(1995).カタログ番号容量単価(円)マトリゲル基底膜マトリックス組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)3562345mL29,50035423410mL46,900マトリゲル基底膜マトリックスフェノールレッドフリー組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(フェノールレッド含まず)35623710mL49,700マトリゲル基底膜マトリックスグロースファクターリデュースト(GFR)組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)精製: ヘパラン硫酸プロテオグリカンおよびいくつかの増殖因子(例:EGF,bFGF,IGF-1,PDGFおよびNGF,しかしTGF-bは対象外)の濃度を減らして、Taubらの方法で精製します3562305mL30,80035423010mL52,600マトリゲル基底膜マトリックスグロースファクターリデュースト(GFR)フェノールレッドフリー組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(フェノールレッドを含まず)精製: ヘパラン硫酸プロテオグリカンおよびいくつかの増殖因子(例:EGF,bFGF,IGF-1,PDGFおよびNGF,しかしTGF-bは対象外)の濃度を減らして、Taubらの方法で精製します35623110mL55,100高濃度マトリゲル基底膜マトリックス組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)35424810mL75,200高濃度マトリゲル基底膜マトリックスグロースファクターリデュースト(GFR)組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)35426310mL86,400高濃度マトリゲル基底膜マトリックスフェノールレッドフリー組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(フェノールレッド含まず)35426210mL86,400マトリゲル基底膜マトリックス ヒトES細胞用組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)3542775mL43,800マトリゲル基底膜マトリックス フェノールレッドフリーオルガノイド形成用組成: 50µg/mLゲンタマイシン添加ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)35625510mL56,300ヒントマトリゲル基底膜マトリックス上に培養した細胞の回収にはセルリカバリーソリューションまたはディスパーゼが必要になります。生化学的分析(mRNAまたはタンパク質)のために、マトリゲル基底膜マトリックスから細胞を回収する場合はセルリカバリーソリューション(カタログ番号354253)を使用してください。細胞の計数、プレートへの播種に単一細胞浮遊液が必要な場合はディスパーゼ(カタログ番号354235)を使用してください。ゲル調製の前に、一晩かけて4℃または氷上でマトリゲル基底膜マトリックスを解凍してください。使用時まで氷上で冷やしておいてください。ゲル調製にはあらかじめ冷やしたピペット、プレート、チューブを使用してください。マトリゲル基底膜マトリックスは22∼35℃にすると速やかにゲル化しますが、10℃前後でも部分的にゲル化することがあります(注意:ゲルは4℃で数時間保存するとすぐに液化する可能性があります)関連製品Corning®Matrigel®Matrixコート製品...............................................74

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