Corning Life Sciences Product Selection Guide H26-H27(144-145)

概要

  1. リキッドハンドリング
  2. 参考資料
  1. H26
  2. H27

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リキッドハンドリングリキッドハンドリングH26www.corning.com/jp/lifesciencesお客様の用途に最適な吸引フィルター、シリンジフィルターの選択フィルターの選択は簡単です。コーニングでは選択のプロセスをシンプルにしました。◗ステップ1:孔サイズの選択◗ステップ2:メンブレンとハウジングの材質の選択◗ステップ3:メンブレン直径の選択◗ステップ4:デバイスの選択ステップ1:孔サイズの選択孔サイズは用途や目的に合わせてご選択ください。◗実験室で扱う培地、バッファー、生体液、気体の滅菌には、孔サイズ0.2µmまたは0.22µmのメンブレンを使用することをお勧めします。◗溶液や溶媒の清浄化、予備ろ過には孔サイズ0.45µm以上のメンブレンをお勧めします。◗フィルターの性能を向上させるための予備ろ過には、別売りのグラスファイバー製のプレフィルターもご使用いただけます。◗用途に合う推奨メンブレンと孔サイズを表1でご確認ください。ステップ2:メンブレンとハウジングの材質の選択フィルターはサンプルの化学的特性に合ったものを選択することをお勧めします。◗メンブレンの種類によっては、毒性のない界面活性剤が含まれるものがあり、使用の障害となる恐れがあります。◗メンブレンの種類によっては、タンパク質やその他の高分子が結合することで、早期にフィルターが目詰まりを起こしたり貴重なサンプルをロスしたりする恐れがあります。したがって、選択するメンブレンによってはそれ以降の実験に大きく影響を及ぼすことがあります。表2、表3のデータをもとに、お客様の用途に最適なコーニングのメンブレンを選択してください。Corning®フィルターメンブレンの材質ポリエーテルスルホン(PES)メンブレンは細胞培養用培地のろ過に最適です。PESはタンパク質の結合や溶出物の量が非常に少ない材質です。PESはまた、セルロースメンブレンやナイロンメンブレンよりもろ過速度が速いことも実証されています。セルロースアセテート(CA)メンブレンは多くの高分子に対する結合親和性が非常に低いです。血清を含む培地のろ過など、タンパク質の結合を抑える必要がある用途に特にお勧めします。ただし、セルロースアセテートとニトロセルロースメンブレンは本来疎水性なので、メンブレンを水になじみやすくするために少量(1%以下)の毒性のない界面活性剤が製造工程で添加されています。必要に応じて、ご使用前に加熱した少量の純水をこのフィルターやメンブレンでろ過することで、界面活性剤は容易に除去することができます。溶出物の量が非常に少ないSFCA(無界面活性剤セルロースアセテート)メンブレンは、コーニングのシリンジフィルターに使用されています。参考資料表1メンブレン孔サイズの選択用途メンブレン孔サイズ(µm)メンブレンの種類水溶液のマイコプラズマ除去0.1PES水溶液の滅菌0.20∼0.22PTFE以外の全ての種類溶媒中の超清浄化(HPLC用)0.20∼0.22RC、PTFE、ナイロン水溶液の浄化0.45PTFE以外の全ての種類溶媒の清澄化(HPLC用)0.45RC、PTFE、ナイロン粗ろ過0.8SFCA、グラスファイバーフィルターPES=ポリエーテルスルホン、PTFE=ポリテトラフルオロエチレン、RC=再生セルロース、SFCA=界面活性剤フリーセルロースアセテート
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リキッドハンドリングリキッドハンドリングH27www.corning.com/jp/lifesciencesニトロセルロース(CN)メンブレンは比較的タンパク質が吸着しやすいです。このメンブレンはバッファーのろ過など、一般的な実験でのご使用をお勧めします。コーニングのニトロセルロースメンブレンはTritonX-100®フリーで細胞毒性がありません。ナイロン(NY)メンブレンは親水性なので、界面活性剤は一切含まれていません。したがって、溶出物の量を極力抑える必要がある用途にお勧めします。このメンブレンは耐薬品性に優れているので、アルコールやDMSOなど刺激性の強い溶液のろ過に適しています。しかし、ニトロセルロースメンブレンと同様に、セルロースアセテートやPESメンブレンよりもタンパク質やその他の高分子が多く結合する特徴を持っています。このメンブレンはタンパク質を含まない培地のろ過での使用をお勧めします。再生セルロース(RC)メンブレンは親水性でDMSOを含む溶媒に対する耐薬品性が非常に優れています。このメンブレンはHPLCで使用する溶媒や移動相のエンドトキシン除去やガス抜きにご使用いただけます。PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)メンブレンは本来疎水性です。このメンブレンは加湿した気体などのろ過に最適です。PTFEメンブレンは耐薬品性が極めて高いため、他のメンブレンでろ過できない溶媒や刺激性の強い化学物質のろ過に有用です。疎水性のため、水溶液をろ過する前にはエタノールなどの溶媒で湿らせることをお勧めします。グラスファイバーフィルターは溶液の予備ろ過に適したデプスフィルターです。このメンブレンは微粒子の除去能力が非常に高く、純度の低い溶液やろ過が困難な血清などの生体液の予備ろ過に最適です。コーニングフィルターハウジングの材質フィルターハウジングの材質もろ過する溶液に対して耐性を必要とします。ポリスチレン(PS)はフィルターのカップ部分とコーニングのプラスチック製吸引ろ過フィルター全製品に適合するストレージボトルに使用されています。このプラスチックポリマーは刺激性のない水溶液や生体液のろ過と保存にのみご使用ください。耐薬品性に関する詳細情報は表3をご覧ください。アクリルコポリマー(AC)とポリ塩化ビニル(PVC)は、一部のコーニングシリンジフィルターのハウジングに使用されています。このプラスチックは刺激性の低い水溶液や生体液のろ過にのみご使用ください。耐薬品性に関する詳細情報は表3をご覧ください。ポリプロピレン(PP)はスピン・エックスと、一部のシリンジフィルターのハウジングに使用されています。このプラスチックポリマーは多くの溶媒に対して非常に高い耐性があります。耐薬品性に関する詳細情報は表3をご覧ください。表2コーニングフィルターメンブレンの性質メンブレンの材質ポリエーテルスルホンセルロースアセテートナイロンニトロセルロース再生セルロースPTFE界面活性剤含まない含む含まない(もとから親水性)含む含む疎水性タンパク質吸着性非常に低い非常に低い低い∼中程度非常に高い低い―DNA吸着性非常に低い非常に低い非常に高い高い低い―耐薬品性低い低い中程度∼高い低い非常に高い非常に高い表3コーニングのフィルターメンブレンとハウジング材質の耐薬品性以下は実験、技術公開資料、材料サプライヤーからの情報をまとめたもので、コーニングが保証するものではありません。メンブレンの材質ハウジングの材質薬品CNCANYPESRCPTFEPSPPAC弱酸222311112強酸323331213アルコール311111212アルデヒド232321313脂肪族アミン331111313芳香族アミン332311313アルカリ332321112エステル331311322炭化水素222311322ケトン332311323記号・略語:1=最適、2=用途によっては適するが、使用前に試すことを推奨、3=使用不可、CN=ニトロセルロース、CA=セルロースアセテート、NY=ナイロン、PES=ポリエーテルスルホン、RC=再生セルロース、PS=ポリスチレン、PTFE=ポリテトラフルオロエチレン、PP=ポリプロピレン、AC=アクリルコポリマー

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