Corning Life Sciences Product Selection Guide H26-H27(126-127)

概要

  1. リキッドハンドリング
  2. 参考資料
  1. H26
  2. H27

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リキッドハンドリングリキッドハンドリングH26www.corning.com/jp/lifesciencesフィルターパフォーマンスを高めるフィルター製品の使用で最適なパフォーマンスを得るためには2つの重要なステップがあります:正しい製品の選択と効果的な使用です。このフィルタリングセクションではまず、アプリケーションに適したフィルターを選択するためのステップを説明します。ここでは、フィルターのフローレート、スループット、容量を最大化することに重点を置き、フィルタリングプロセスの最適化をサポートします。フィルターのフローレートとスループットは様々な要因によって変動します。温度、圧力、サンプルの特性などは特に注意が必要です。ポアサイズの影響フィルターメンブレンの孔サイズは、通常、希望するフローレートではなくフィルターのアプリケーションによって決まります。大きな孔サイズのメンブレンは、孔が詰まって流れが遅くなるまでは速いフローレートとより大きな容量を備えています。図2は、孔サイズの大きさがフィルター性能に及ぼす影響を示しています。予想通り、0.45µmフィルターの初期フローレート(曲線の急な部分)は、0.22µmフィルターの約2倍でしたが、詰まる直前の容量やスループット(プラトーの領域)は約20%の差しかありません。図2孔サイズごとのパフォーマンスApproachingtotalcapacity6004002000060TimeRequired(seconds)VolumeFiltered(mL)Maximumflowrate120180240300.22µmpores.45µmpores試験条件:10%牛胎児血清を含む培地を、23℃と600mmHgの真空下でセルロースアセテート膜を使用して濾過した。表5コーニング製フィルターのタイプタイプ滅菌処理フィルター直径(mm)メンブレンの素材孔径(µm)特徴シリンジフィルター一部済み15、25、26、28RC、PES、SFCA、NY、およびPTFE0.2、0.45、0.8少量の圧力式フィルタリングに最適シリンジフィルター(50mm)済み50PTFE0.2溶媒とガスのフィルタリングに最適吸引ろ過フィルターシステム*済み42、49.5、63、79PES、CA、CN、およびNY0.1、0.2、0.22、および0.45濾液保存用のイージーグリップボトルボトルトップ吸引ろ過フィルター*済み42、63、79PES、CA、およびNY0.2、0.22、および0.452種類のネック幅により大半のガラス製ボトルに対応チューブトップ吸引ろ過フィルター*済み42CA0.22および0.4550mL遠沈管に直接フィルタリングすることにより不要な入れ換えを最小限に抑えるSpin-X®遠心フィルター一部済み7.7CAおよびNY0.22および0.45アガロースゲルからのDNA精製に最適*メンブレンは正方形です。CN=ニトロセルロース、CA=セルロースアセテート、NY=ナイロン、PES=ポリエーテルスルホン、PET=ポリエチレンテレフタレート、RC=再生セルロース、PS=ポリスチレン、PTFE=ポリテトラフルオロエチレン、PP=ポリプロピレン、AC=アクリルコポリマー
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リキッドハンドリングリキッドハンドリングH27www.corning.com/jp/lifesciencesメンブレンの表面積の影響フィルターの流れを増加させる最も簡単で実用的な方法は、フィルターメンブレンの表面積を増加させることです。コーニングは、様々なメンブレン直径から選択できるシリンジとバキュームフィルターユニットで、幅広いフローレートとスループットを提供します。流体温度の影響ほとんどのアプリケーションの場合、室温でのフィルトレーションで問題ありません。通常、溶液の温度を上げるとフローレートが上がります。例えば、培地の温度を4℃から37℃に上げると、フローレートが2倍になります。これは培地の粘度が減少するためと考えられます。しかし、一部のケース、特にタンパク質やリポ蛋白を含む溶液(血清など)のフィルトレーションでは、低温で行うと全体のスループットが増えることがあります。圧力差の影響バキュームを使用したフィルトレーションでは、400mmHg(7.73psig)の圧力差(真空)が推奨されます。圧力差をさらに増加させるとフローレートがわずかに増加しますが、濾液中のガスが気泡として溶出することによる過度の発泡も引き起こす可能性があります。特に、炭酸水素塩緩衝培地のフィルトレーションでは問題となります。培地中の溶解二酸化炭素は、高圧力差で素早く発生し、血清タンパク質が存在する場合にはpHが上昇し、過度な発泡が発生します。プレフィルトレーションの影響フィルター性能を向上させる簡単な方法は、溶液の前処理です。高速遠心分離により、ほとんどの懸濁粒子が除去され、フィルターの詰まりを減らし、フローレートとスループットを向上します(Corning®250mL、500mL遠沈管は、大量の液体を遠心分離するのに最適です)。グラスファイバーパッドやデプスフィルターを通す方法も、粒子を減らし、メンブレンの早期詰まりを防ぎます。グラスファイバー製プレフィルターの使用は、仔牛血清をフィルトレーションする際にスループットを2倍以上にすることが実証されています。これらのグラスファイバー製プレフィルターは、すべてのCorningバキュームフィルターシステムとボトルトップフィルターに使用できます。特にフィルタリングが難しい溶液の場合、先に孔の大きいメンブレンフィルターを通してプレフィルトレーションすることが有用です。安全な使用のためにコーニングのフィルターユニットは、安全なラボ操作のための知識のある人が使用することを想定しています。いかなる研究室でも安全は最も重要な課題です。使用条件の多様さゆえ、コーニングでは吸引、加圧条件下でのガラス製品、プラスチック製品のいかなる破損に対しても保証いたしません。表面の損傷、不適切な圧力や温度、耐性の無い薬品の使用なども破損の原因になります。作業者の安全のために、常に適切な安全対策をとる必要があります。研究室での安全性の改善策としてコーニングはフィルター製品の安全使用のために以下のことをお勧めしています。◗適切な保護具を装着してください。◗ガラスやプラスチックのボトルと一緒に吸引ろ過使用するときは、ボトルの破裂により怪我をする危険性があります。これらの怪我を防ぐために、吸引ろ過をする際には使用するのがガラス容器、プラスチック容器に関わらず目元を保護するためのものを使用することを強くお勧めします。使用するボトルは吸引ろ過用にデザインされたボトルのみを使用してください。◗円柱形ボトルを常に使用してください。◗45mmネックサイズのボトルトップフィルターを2L以上の容量のストレージボトルで使用しないでください。◗角型ボトルを吸引の用途に使用しないでください。◗33mmネックサイズのボトルトップフィルターを500mL以上の容量のガラスボトルもしくは円筒型でないボトルで使用しないでください。◗プラスチック製のローラーボトルを吸引ろ過用のボトルに使用しないでください。◗吸引に適していないデザインのボトル、例えばボトルにキズがついていたり欠けているもの、ひびが入っているものを吸引ろ過に使用しないでください。また、ボトルにストレスが生じるような形で固定したり、手で持った状態では吸引ろ過しないでください。◗5mL容量以下の小さいシリンジを用いてシリンジフィルターを使用するときは加える圧力が75psiを超えないように注意をしてください。メンブレンやハウジングの破損につながります。また、貴重なサンプルの損失や怪我の原因にもなります。目詰まりによってろ過速度が遅くなった場合は圧力を強めるのではなく、フィルターを交換することをお勧めします。

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