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ガラスガラスK42www.corning.com/jp/lifesciences真空用途真空作業で使用するか、または真空下にあるガラス容器は、万一内破、その他事故が起こった場合にガラスが飛散しないようにするため、すべて確実かつ十分にテープを巻き付けるか、遮蔽しなければなりません。必ず保護メガネ、ゴーグル、またはフェイスシールドを着用してください。腐食、クラック、欠け、刻み目、擦り傷などがあるガラス製品は、決して使用しないでください。特に真空下での使用や加熱した場合に、一層壊れやすくなっています。修理したことがあるガラス容器は、真空用途向けには決して使用しないでください。スクリューキャップ付きPYREX®ガラス円形保存ボトルは、ボトル上部に真空ろ過器を取り付けたり、その他真空用途向けに使用したりしないでください。角型のガラス製・プラスチック製の保存ボトルも、どのサイズであっても絶対に、ボトル上部に真空ろ過器を取り付けたり、その他真空用途向けに使用したりしないでください。どのボトルも陽圧下では決して使用しないでください。三角フラスコを吸引びんとして真空下で決して使用しないでください。吸引びんは、真空用途に耐えられるように特別に厚い肉厚で製造されています。PYREXデシケーターがすべて真空用途向けに設計されているわけではありません。真空定格デシケーターは、1つの真空雰囲気に対してのみ定格されています。真空デシケーターは決して加熱しないでください。デシケーターは、真空下にある間は、決して運んだり、移動したりしないでください。条件がばらついているため、コーニングでは、真空下または圧力下でのガラス製品の破損に対して一切保証することはできません。そのような作業の実施に際しては、適切な安全策を講じ、作業者を保護する必要があります。フリットガラス製品(ろ過器等)の安全な使用のための推奨事項フリットガラス製品の選択サイズの異なる沈殿物が保持率を損なうことなく最大の速度でろ過されるように、5種類の異なる空隙率のPYREXフリットガラス製品があります。空隙率は製造時に制御され、ディスクは一つ一つ検査されて5種類に等級分けされます。「特別粗い」空隙率と「粗い」空隙率は、表に示すように最大孔径側です。「中間」空隙率と「微細」空隙率は、表に示すように最小孔径側です(表4)。ろ過器の孔径の空隙率は、「ASTME-128:実験室用剛性多孔質ろ過器の最大孔径と透過性」の規定と同じ方法で決定しています。また、スペースの許す限り、ASTMの記号と、表中の「最大孔径の公称寸法」欄に示した孔径範囲を表示しています。バッチ混合物の僅かな色の変化により、種々のフリット製品の「白色度」は製品ごとにいくぶん変わります。色のバラツキは、製品のろ過性能に影響を与えることはなく、フリットの汚れでもありません。フリットガラス製品の適切なお手入れ洗浄新しいフリットろ過器は、熱塩酸を吸引して洗浄した後、水ですすいでから使用してください。この処置により、塵埃などの異物からなる遊離粒子を除去します。使用後は、より長くお使いいただくために、できるだけ早くすべてのPYREXフリットろ過器を洗浄することをお勧めします。こうすることによって、寿命が伸びます。多くの沈殿物は、1.055kg/cm²を超えない圧力下で、反対側から水ですすぐだけでろ過器表面から取り除かれます。真空ポンプにより反対側からろ過器を通して水を吸引するのも有効です。一部の沈殿物は、フリットろ過器の孔を詰まらせる傾向があり、特殊な洗浄液を必要とすることもあります(表5)。表5.PYREXフリットガラス製品の推奨洗浄液物質洗浄液脂肪質四塩化炭素有機物高温の濃縮洗浄液、または亜硝酸ナトリウムもしくは亜硝酸カリウムを数滴加えた熱濃硫酸卵白熱アンモニアまたは熱塩酸グルコース高温の混合酸(H₂SO₄+HNO₃)酸化銅、または酸化鉄熱塩酸に塩素酸カリウムを加えたもの水銀残留物熱硝酸塩化銀アンモニアまたは次亜硫酸ナトリウムビスコース5~10%のNaOHの後、洗浄液アルミナおよび珪質残留物2%フッ化水素酸の後、濃硫酸。蒸留水で直ちにすすいだ後、数mLのアセトン。酸の痕跡がすべて除去されるまですすぎを繰り返す。作業圧力フリットガラス製品は、主として真空ろ過または比較的低圧下でのガスフロー用に設計されています。圧力作業用に使用する場合には、ディスクの最大圧力差は1.055kg/cm²を超えるべきではありません。空気の取り込みを避けるべきサンプル溶液を調製する際には注意が必要です。空気が溶解している場合には、流量が最大50%減少する可能性があります。温度の限界フリットガラス製品の熱衝撃に対する耐性は、頑丈なPYREXガラス製品のそれに劣ります。そのため、フリットガラス製品を過度の温度変化や直火にかけないでください。室温で乾かしたフリットるつぼは、150℃で運転中の乾燥器に入れることができます。加熱冷却サイクルが緩やかである場合には、フリットガラス製品は有害作用を受けることなく500℃まで炉内で安全に加熱することができます。ガラス製体積計の安全な使用のための推奨事項ガラス製体積計の精度は、キャリブレーションの際の正確さ、用途に適した製品の使用、ガラス製品の適正な取扱い、ガラス製品の清浄さによって変わります。表4.フリットガラス製品の空隙率空隙率 カタログ略語最大孔径寸法(µm)特別粗いEC170-220極めて粗い物質のろ過。ガス分散、ガス洗浄、抽出器床、その他ろ過材の支持体粗いC40-60粗い物質のろ過。ガス分散、ガス洗浄、ガス吸着。水銀ろ過。抽出装置。中間M10-15結晶性沈殿物のろ過。抽出装置。蒸留水の「浮遊物」の除去微細F4-5.5微細沈殿物のろ過。水銀バルブ。抽出装置。
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ガラスガラスK43www.corning.com/jp/lifesciencesガラス製体積計製品のキャリブレーションは通常20℃で行われるため、この温度の前後で製品を使用してください。冷蔵されていた液体は、室温になってから測定してください。体積測定に使用する空のガラス製品は、決して直火にかけないでください。このようなガラス製品は、常温で乾燥させます。薄手のメスフラスコの内部で、溶液を高速で混合するために大きなスターラーバーを使用する際には、注意してください。撹拌中にスターラーバーが外れると、容器が壊れるおそれがあります。ガラス製体積計の種類◗シリアル番号表示/品質保証されたフラスコは、ClassA仕様にキャリブレーションされています。各フラスコは、個別に識別番号を表示し、識別番号および容量に関する保証書付で提供され、NIST(米国国立標準技術研究所)標準にトレース可能であり、キャリブレーションが保証されています。◗ClassAフラスコは、体積計に関するASTME-694、体積計のキャリブレーションに関するASTME-542、および雌型フラスコに関するASTME-288に準拠した公差で製造されています。品質保証されたフラスコや検証済みフラスコと同じ公差を使用していますが、一つ一つは保証も検証もされていません。ロット固有の適合証明書が有効ですが、ロット固有のデータは含まれていません。◗ClassBフラスコは、通常ClassAフラスコの2倍の公差でキャリブレーションされています。◗その他の種類:さまざまな連邦当局やプロの科学者により設定されている他のキャリブレーション済みガラス製品の仕様もあります。これらの仕様の公差や参考文献については、本カタログの個々の製品説明に記載しています。キャリブレーション済みガラス製品のマーキング目盛付製品の線は、酸エッチング、ホイールによる刻み込み、吹き付け加工、エナメル加工、または永続的な着色でガラスの内部にまで施します。エッチングや刻み込みによる線は、通常、エナメルを焼成して着色します。線の幅は、細分目盛付製品では0.4mm、単一標線の製品では0.6mmを超えないようにしています。ガラス製体積計には線の他に、容量、使用時に守るべき温度、および、記載された容量がTC(受用)またはTD(出用)のどちらでキャリブレーションされたかをマーキングしています。TCであれば、キャリブレーションにより、マーキングが容器に入る容量を示すことになります。TDであれば、マーキングは、排出時における気泡を含まない20℃の蒸留水の量を示しています。目盛の容量を示す数字は、線のすぐ上に記されています。ビューレット、ピペット、シリンダーなどの主要な目盛りは、本体をほぼ一周しています。中間の線では2/3、細線では少なくとも半周は記されています。メスフラスコのマーキングは、首周りの少なくとも90%をカバーしています。ガラス製体積計の読み取りASTME-542に、以下のようにメニスカスの読み取り方法について詳述しています。本手順によってキャリブレーションされたすべての装置では、その測定または設定を、メニスカスの最下点で行います。最下点を観察するには、影や何か暗い物体をメニスカスのすぐ後方にあて、暗い背景のもとでメニスカスの形状を黒く明瞭に視認できる状態にします。厚手の黒色ゴムの環状の部材を用意し、側面を切り開いて、チューブにしっかりと留まる寸法に調整すると便利な道具になります。代用として、黒い紙を使用することもできます。コーニングの理化学用製品は、ASTME-542の7.3.2.1項に従ってキャリブレーションされます。7.3.2.1項では、以下のように述べられています。「目盛線を基準としたメニスカスの最低点の位置は、目盛線の上縁面に対して水平に接します。メニスカスの位置は、目盛線の上縁と同じ平面に目の位置を置くことにより求めることができます」ガラス製品の洗浄と保管のための推奨事項優れた実験技術には、清浄なガラス製品が求められています。それは、汚れたガラス製品が使用されていると、いくら細心の注意を払って行った研究であっても、誤った結果がもたらされることがあるためです。ガラス製品は、物理的にも化学的にも常に清浄である必要があり、そして多くの場合、滅菌されている必要があります。すべてのガラス製品は、完全にグリースフリーでなければなりません。最も確かな清浄度の基準は、表面が蒸留水によって均一に濡れることです。このことは、液体の容量を測定するために使用されるガラス製品では特に重要です。グリースやその他の汚染物質があると、ガラスが均一に濡れなくなります。この結果として、ガラス容器の壁に付着している残留物の量が変わり、ひいては測定・送出する液体の容量に影響を与えます。さらに、ピペットやビューレットでは、メニスカスが歪み、正しい調整ができません。不純物が少量存在するだけでも、メニスカスは変化することがあります。安全に関する注意事項ガラス製品を洗浄する際には、保護メガネ、および耐久性が高く防滑性の耐薬品性手袋を使用してください。使用する洗剤や洗浄液によっては、エプロンおよび排気装置も必要になることがあります。苛性洗浄液を使用する際には、必ず、所属機関の安全管理室にあらかじめご相談ください。PYREX®ガラス製品の洗浄使用後は、できるだけ早くガラス製品を洗浄します。洗浄しないまま時間が経過するほど、清浄にするのが難しくなります。直ちに徹底した洗浄ができる状況でない場合は、ガラス製品を分解し水に浸しておくようにします。このことは、摺合せストップコックやストッパーでは特に重要です。ガラス製品をすぐに洗浄しないと、残留物を除去できなくなることがあります。シンク、実験器具洗浄機、または浸漬槽には、詰め込み過ぎないようにしてください。ゴム製のシンク用マットやカウンター用マットがあれば、破損とそれに伴う怪我の可能性を減らすことができます。新しいガラス製品の多くは、弱アルカリ性を示します。精密な化学清浄なガラス製品は、化学用途・生物学用途の両方において極めて重要ですが、清浄度の基準は異なります。
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